電動工具の互換バッテリー(非純正品)は、純正品より安く売られていることが多い一方で、事故の多くが充電中の発火です。NITE(製品評価技術基盤機構)が2024年6月に公表した資料では、2014〜2023年の10年間に「非純正バッテリーによる事故」が235件あり、製品別では充電式電動工具が103件で最も多いとされています。
NITEが公表した事故の状況
| 項目 | 内容(2014〜2023年・235件) |
|---|---|
| 事故の種類 | 235件中227件が火災。周囲の製品や建物に被害が広がった事故が201件、建物の全焼が14件 |
| 製品別 | 充電式電動工具103件、充電式掃除機97件など |
| 事故が起きた時 | 充電中182件(78%)、保管中26件(11%)、使用中10件(4%) |
| 使い始めてからの期間 | 1年未満が125件(53%) |
電動工具の事例では、ネット通販で買ったバッテリーを初めて充電したところ異音がして出火し、やけどを負ったと紹介されています。原因は、保護回路が一部の電池セルの電圧しか監視できない設計で、過充電になったためと考えられています。
非純正バッテリーのリスク(NITEの整理)
- 設計に問題があり、異常が起きた時に安全保護装置が働かない場合がある
- 品質管理が不十分で、ふつうに使っていても事故に至る場合がある
- 事故が起きた後に、販売した事業者の対応や補償を受けられない場合がある。機器本体のメーカーの対応や補償も受けられないおそれがある
買う前・使う時に確認すること
- 機器のメーカーの注意喚起を見る:マキタは公式サイトで「模造・非純正」バッテリへの注意を出しています。自分の工具のメーカーのサイトを確認します
- 表示を確かめる:NITEは、日本語が不自然、事業者名が書かれていない、PSEマークの表示が正しくない、といった点を見分けるポイントとして挙げています
- リコールを調べる:消費者庁のリコール情報サイトで、持っているバッテリーが対象になっていないかを確認します
- 充電中は目を離さない:事故の約8割が充電中です。燃えやすい物の近くで充電せず、異音・異臭・発熱があれば使用をやめます
- 付属の充電器を使う:形が合っても、仕様の違う充電器はつながないようにします
バッテリーの保管と寿命は電動工具のバッテリーの保管と寿命、工具の選び方は電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの選び方、事故の例は電動工具の安全な使い方にまとめています。
出典:NITE「『低価格・高リスク』の非純正バッテリーに注意」(2024年6月27日)、マキタ公式サイト。確認日:2026年10月10日。


