賃貸の石膏ボードの壁に物を掛けるなら、細いピンを数本刺して固定するフックが使いやすい方法です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、画鋲やピンの穴のうち、下地のボードの張り替えが不要な程度のものは、通常の損耗(貸主の負担)の例とされています。ただし契約書に特約がある場合があるため、先に確認します。
原状回復ガイドラインでの扱い
| 穴の種類 | ガイドラインでの考え方 |
|---|---|
| 画鋲・ピンの穴(下地ボードの張り替えが不要な程度) | 通常の損耗の例 |
| 釘穴・ネジ穴(下地ボードの張り替えが必要な程度) | 借主の負担となる例 |
ガイドラインは考え方を示したもので、実際の負担は契約の内容によって変わります。退去時のトラブルを避けるため、契約書の特約と、管理会社の決まりを確認します。
ピン式フックの選び方と使い方
- 耐荷重はパッケージの表示を守る:製品によって数kgから十数kgまで差がある。表示は石膏ボードに正しく刺した場合の値
- 刺す向きと本数:説明書のとおりの角度・本数で刺す。途中で曲がったピンは使わない
- 壁の材質を確かめる:石膏ボード用は、コンクリートや合板の壁には使えないことが多い。叩いた音や下地センサーで確かめる(壁の下地の探し方)
- 揺れる物・引っ張る物に注意:上着やバッグの出し入れで斜めに力がかかると、表示より弱くなることがある
外す時
- ピンは、刺した時と同じ角度に沿って抜く。斜めにこじると穴が広がる
- ピンを抜いた後の小さな穴は、壁紙の表面を指で軽くならすと目立ちにくくなることがある
- 粘着テープ式のフックは、壁紙ごとはがれることがあるため、説明書のはがし方に従う
重い物を掛けたい時
ピン式の耐荷重を超える物は、壁の中の下地(柱や桟)にネジで固定するか、穴を開けずに使えるつっぱり棚などを使います。つっぱり棚はつっぱり棒・つっぱり棚の選び方、壁に棚を付ける方法は壁に棚を取り付ける方法にまとめています。
出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」。確認日:2026年10月10日。


