第二種電気工事士の技能試験は、試験時間40分で、公表された候補問題13問の中から出題され、「欠陥のない作品」を作れれば合格です。工具は自分で用意し、材料は全て支給されます。電動工具は、電動機能をオフにしていても使えません。
この記事では、電気技術者試験センターの公式資料にもとづいて、技能試験の形、持参する工具と使えない物、欠陥になりやすい箇所、練習の準備をまとめます。
(確認元:電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」「技能試験の概要と注意すべきポイント(令和8年3月)」、同センターのよくあるご質問。確認日:2026年10月5日。試験の条件は変わることがあるため、受験する年度の最新の資料を必ず確認してください)
技能試験の形
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 出題 | 令和8年度は、公表された候補問題No.1〜No.13の配線図の中から出題する。配線図・施工条件などの詳細は、試験問題に明記される |
| 試験時間(作業時間) | 第二種は40分(変更になる場合がある) |
| 受験できる人 | 学科試験の合格者、または学科試験の免除者 |
| 合否の基準 | 試験の後に、作品の欠陥の有無を判定する。欠陥のない作品が合格 |
| 材料 | 作業に必要な材料は全て支給される。自分で持ち込んだ材料を使うことは禁止 |
欠陥についてのよくあるご質問には、「技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととしています」と書かれています。つまり、欠陥が1つでもあると、合格にならないと考えて練習します。
持参する工具と、使えない物
公式の資料では、作業に必要な工具は、候補問題を確認して、自分で用意するとされています。使える物・使えない物は次のとおりです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 使える | 電動工具以外のすべての工具(ただし、改造・自作した工具は禁止) |
| 使えない | 電動工具。充電式の電動機能付きの工具(小型の充電式電動ドライバー、家庭用の電気ドライバー、ペン型インパクトドライバーなど)も、電動機能をオフにしても使えない |
| 使えない | 改造した工具(例:持ち手を延ばすように加工した圧着工具) |
| 使えない | テスターなど、工具以外の物(計測器など) |
| 条件つきで使える | 電線を一時的に束ねるクリップなど。試験終了までに必ず取り外す |
| 禁止 | 他の受験者からの工具の借用 |
電動工具を使うと、不正行為となり失格になると書かれています。また、近年、カッターナイフでケガをして退出する人が増えているため、カッターナイフの使用を控えるよう、注意が出ています。
欠陥になりやすい箇所
公式の「欠陥の判断基準」から、練習で特に注意したい例を挙げます(抜粋です。全文は公式の資料で確認してください)。
| 作業 | 欠陥になる例(公式の判断基準) |
|---|---|
| リングスリーブ(圧着接続) | リングスリーブの選択を誤る/圧着マークが不適正/リングスリーブを上から見て、心線の先端が1本でも見えない/上端から心線が5mm以上露出/絶縁被覆の上から圧着した |
| 差込形コネクタ | コネクタの先端を真横から見て、心線が見えない/下端を真横から見て、心線が見える |
| ねじ締め端子の結線 | 心線をねじで締め付けていない(単線で、電線を引っ張って外れる)/絶縁被覆を締め付けた/ランプレセプタクルなどの巻き付け結線で、心線がねじの端から5mm以上はみ出した |
| 電線の損傷 | ケーブルの外装を傷つけて、折り曲げると絶縁被覆が露出する/心線を折り曲げると折れる程度の傷がある |
| 全般 | 未完成/配線・器具の配置が配線図と違う/電線の種類が違う/誤接続・誤結線 |
また、公式の資料には、欠陥の判断基準は、試験環境や代用品の使用による制約を考えて決められたもので、実際の現場ではより厳密な施工が求められると書かれています。
練習の準備
練習には、候補問題13問の材料と、使える工具が必要です。準備の方法は次のとおりです。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 練習セットを買う | 材料がまとまっていて、足りない物を探す手間が少ない。セットによって、何問分か・工具が付くか・テキストが付くかが違う |
| 材料を単品で集める | 必要な問題だけを選べるが、電線・器具・リングスリーブの種類と数を、自分で揃える必要がある |
| 工具は別に用意する | ペンチ・ドライバー・ストリッパー・圧着工具などを、電動でないものにそろえる。試験の前に、同じ工具で練習する |
練習セットを選ぶ時は、その年度の候補問題に対応しているか、何問分の材料か、工具が付くかを、販売ページで確認してください。
練習の進め方の目安
- 候補問題の配線図から、複線図を自分で書けるようにする
- 1問を40分以内に作り終える練習をする。時間を計る
- 作った作品を、欠陥の判断基準と見比べて、欠陥がないか確認する
- ミスしやすい箇所(リングスリーブの圧着、露出する心線の長さなど)を、繰り返し練習する
- 13問をひと通り作れるようにする(出題される問題は、事前には分かりません)
まとめ
- 技能試験は、候補問題13問から出題され、試験時間は40分。欠陥のない作品が合格
- 材料は支給される。工具は自分で用意し、電動工具・改造工具・テスターなどは使えない
- 欠陥は、リングスリーブの圧着、差込形コネクタ、ねじ端子の結線、電線の損傷などで起こりやすい
- 練習は、時間を計って13問を作り、欠陥の判断基準と見比べて確認する
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